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子育てコラム

子育てに関するギモンをスッキリ解決!!

秋田県立支援学校天王みどり学園 加賀谷 勝です。
「男鹿市幼児けんこう教室」や「男鹿市満5歳けんこう相談」保護者学習会等でお会いした方もおられると思います。
さて今回は、前回に引き続き、NHKスペシャル「ママたちが非常事態!?」からお話をします。子育てに関する2つの疑問について、番組で放送されていた内容を基にスッキリ解決します。

Q1:なぜ子育てが孤独で耐えられないと感じるのか?

A1:
(1)出産直後、エストロゲン(妊娠に備えて子宮内膜を厚くしたり、女性らしい身体をつくったりする女性ホルモン)の分泌が激減するために、子育てに孤独感や不安感を感じる。

(2)母親には共同養育の本能(みんなと協力して子育てする)がすり込まれているが、核家族化(子育て世代の核家族率8割)が進み、それができない環境になってしまい一人で子育てをすることが多くなった。

(3)夫が育児や家事に参加する時間が少ないため母親のイライラ感が増えた。
※一日の中で夫が育児や家事に参加する時間は、スウェーデン(3時間21分)・アメリカ(3時間13分)・フランス(2時間30分)に対して、日本(1時間7分)と圧倒的に少ない!

(4)母性は生まれつきのものではなく、いろいろな体験をする中でスイッチが入り、妊娠して出産することによって本格的な母性が活動を始める。最近は、出産前に育児を見たり聞いたりする体験が少ないので戸惑ってしまう。(戸惑うのが当たり前)


Q2:なぜ「イヤイヤ期」がひどいのか?

A2:2~3歳ころは、まだ前頭前野(抑制機能)が発達していないため、目先の欲求に我慢できない。10歳くらいまで、あるいは思春期までゆっくり発達し、その後抑えられるようになる。イヤイヤ期は子どもの脳が成長発達するために起こるので、母親のせいではない。多動傾向は9・10歳前後から減るといわれているが、抑制機能の発達と関連していると思われる。


最初から子育てができて当然と思わないことです。なぜ子どもがこんなことをしているのか、理解できれば対処の仕方が変わってきます。「子どもを変える」のではなく、「子どもの見方を変える、自分の考え方を変える」という発想をしましょう。そして、大切なことは、育児中の辛さや悩みを身近な人に相談することです。安心してください、男鹿市では、子育てに関する様々な相談に応えるために、母子保健コーディネーター、保健師、助産師、臨床心理士などの専門家がチームでサポートする体制が整備されています。ぜひお気軽に相談してください。

「悩みを一人で抱え込まず、心を開き、口を開けば、必ず道は開けてきます!」

加賀谷 勝
加賀谷 勝
2016.04.01
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