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子育てコラム

つなぐのは・・・?

おがっこネウボラの仕事は、市民の皆さまに「妊娠から就学まで切れ目のない支援を提供すること」です。「妊娠から~」と言うと、病院で妊娠の診断を受けてから、と思われがちですが、わたしは、夫婦が子どもをもうけることを考えた時点で、いのちの育みは始まっていると考えています(おがっこネウボラは、不妊治療のご相談にも応じています。どんなことでも、どうぞご相談ください)。そんなおがっこネウボラで仕事をしていると、常に「いのちとは何か」「生きるとは何か」と言うことを考えさせられる日々です。

そんな中、市外に住む小学校5年生の理科の答案用紙を見る機会がありました。単元は「人の誕生」です。私が小学生の時も、こんな単元があったのかなあ...とはるか昔を思い返しながら、テストの内容を見てみました。内容は、
「体内で卵と精子が結びつくことを何と言いますか(答え:受精)」
「卵と精子が結びついてから、子どもはおよそ何週でうまれてきますか(答え:38週)」
といった、まさに妊娠に関する問題でした。妊娠中の母親の体内のイラストを見て、胎盤、へその緒、羊水はどれか答えるという問題や、メダカの誕生と人の誕生の違いを比べるという問題もありました。小学生って、こんな難しいことを勉強するんですね。でも、このお子さん、とても優秀で、どの設問にもきれいな字でしっかりと解答し、結果も90点という高得点でした。1問だけ間違えていたので、どんな問題で間違えたのかなと思って見てみると...。
「メダカがたまごをうみ、人が子どもをうんで育てるのは、何をつないでいくためですか。」
という問題でした。さて、皆さんなら何と解答しますか?正解は「生命」です。
...で、このお子さんは何と答えていたかというと
「未来」

おおっ!!!!! なんと素晴らしい解答でしょう!!!
人が子どもを産んで育てるのは、未来をつなぐためなんです!
これからの世界を担っていく子どもたちに、私たちがつなぐものは明るい未来なんです!これ以上の解答があるでしょうか!
しかし、現実は無常です...。その答えにはしっかりと×が付けられ、子どもが書き直した「生命」という解答に青丸が付けられていました。

わたしはその子どもに言いました。
「未来。これは間違いじゃない。むしろ大正解だ!このテストは、100点!いや、200点だ!」
すると、子どもは言いました。
「でもさ、教科書には確かに『つなぐのは生命』って書いているんだ。テストはね、一生懸命考えても、教科書通り答えないと×なんだよ。」
クールな子どものことばに、教育の世界の矛盾を感じた出来事でした...。

皆さんのお宅でも、小学5年生のお子さんはこのテストを受けられたかもしれません。お子さんは、何と解答していましたか?おがっこネウボラの権限で、男鹿市では
「つなぐのは未来」
で正解とします!
文部科学省が何と言おうと、教育委員会が何と言おうと、男鹿市では
「つなぐのは未来」
です!! 
(...おがっこネウボラに、そんな権限あったかな~(^_^;)?)

おがっこネウボラは、子どもたちとその周りの人々の「今」と「未来」のために、今日も頑張ります!!

千葉
千葉
2016.07.01
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