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子育てコラム

共同体験が育む子どものこころ

みなさん、こんにちは。今年の冬はたくさんの雪に悩まされた方も多いと思いますが、でもちゃんと来ましたね、春が!冬が厳しければ厳しいほど、春の日差しや木々が芽吹き始めている様子をありがたく感じます。

さて、私の仕事は臨床心理士。心の発達や変化に関する話があれば、どこにいても私のアンテナはついつい反応してしまいます。そんな私が最近特に目にする機会が多かったものは「○○を親子で作ると、情緒の安定した子どもに育つことが分かりました!」とか、「△△を家族で楽しむ子どもは、意欲的であることが分かりました!」といった商業広告。子どもの健やかな成長を願う親であれば「うちも○○や△△を買おう!」とつい財布のひもを緩めてしまったりするのではないでしょうか。私もそんな親の一人ですが、ちょっとひねくれた性格でもあるので「その売り文句の根拠は何だ?」と、その企業がやった実験データや実験手順を確認しようとする癖もあります。多くの場合、私の結論としては「それはその商品でなくともよい」です。子どものこころの発達に影響していることは、○○や△△といった商品ではなく「親子で作る」とか「家族で楽しむ」といった共同体験なのではないかと思います。親子一緒の体験では、親は子どもを見守り、子どもはその心理的にも物理的にも安全な環境の中で安心してチャレンジすることができます。必要な時には親の援助を受けながら、最後には「できた!」という達成感を体験することができます。そのような共同体験が、子どもの自己効力感や自己肯定感を高めていくのではないでしょうか。今は子どもの成長発達に良いとされる様々なものが、お金を払いさえすれば容易に手に入る時代です。しかし、その基本となる親子の関わりをまずは大切にしたいものですね。

今回は少し毛色を変えて、親子でできる簡単レシピを紹介したいと思います。
材料を混ぜて蒸すだけなので、小さなお子さんもまぜまぜしてご両親と一緒に楽しむことができます。あったかほっこり、昔ながらの素朴な味。親子の共同体験、楽しんでみませんか?

Let's 共同体験~親子でできる簡単おやつ(がんづき)

[材料] ホールケーキ型1台分(牛乳パックやカップなどでも可)
A 小麦粉 200g
  粉末黒砂糖 100g
  ベーキングパウダー 小さじ1
  重曹 小さじ1/3
B 水 170cc
  穀物酢またはりんご酢 20cc
  醤油または味噌 小さじ2
  サラダ油 大さじ1/2
・ゴマやクルミはお好みで

[作り方]
① ボールにAを入れて泡立て器でぐるぐる混ぜ、粉のだまをなくす。
② ①にBを入れ、粉気がなくなるまで混ぜる。
③ クッキングシートを敷いた型などに②の生地を入れ、上にゴマなどを散らす。
④ 蒸気の上がった蒸し器に入れ、強火5分→中火30分くらい蒸す。竹串でさして、生地がついてこなければできあがり!

※このレシピは、秋田赤十字乳児院さんのご協力で掲載しています。乳児院でのおやつとしても好評だそうですよ!
※卵や牛乳を使わないので、アレルギーのあるお子さんにも安心(ただし、小麦粉を使うので、小麦アレルギーの方にはごめんなさい・・・)。
※黒砂糖を使っていますので、1才を過ぎたお子さんのおやつとしてご利用ください。

千葉
千葉
2017.03.01
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