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子育てコラム

靴迷子です

師走になりましたね。まだ秋だと思っていたのですが、年の瀬が目の前なのが受け止められていません武石です。

皆さんは子どもの足について勉強しよう‼と思ったことはありますか。実は医療者でもその部分は習っていないことが多いのが現実です。私自身子どもが生まれてから無知なことに気づきました。長女の時はネットで調べて口コミのいいデパートでファーストシューズを買うぞ!と意気込んで東京に行きました。そこで担当してくれたシューフィッターさんは東京らしい画期的な靴(ここは私の勝手なイメージです)ではなく、秋田でも売っている靴、いや、近所でも買える靴を勧めてくれました。念願のファーストシューズを渋々購入したというほろ苦い思い出があります。

靴文化先進国のドイツでは子どもの靴に対する意識が高く、出生から5歳までの間に9回もの健診のなかで足の検査が含まれます。靴の販売員も子どもから大人の足について総合的に学んだ資格を持った店員さんがホームドクターのような存在でサポートしてくれるそうです。偏平足になったらこんな靴、外反母趾にはこんな靴となるのではなくて、足にトラブルが起きないように小さいうちから足を育てようという意識が国全体であります。
残念ながら日本は小児の靴に関してはかなり遅れているのが現状です。
幼児の足の骨はほとんど軟骨でできており、足指は柔らかくて変形しやすいので6歳くらいまでの靴選びが特に重要になってくるそうです。

特に春から秋にかけて足は急成長する子が多いので、春休みと夏休みの終わりころに年に2回は計るとベストです。そして新しい靴を試し履きするときは歩き回るのではなく、背伸びをさせてみるのもポイントだそうです。きちんとヒモや面ファスナーで固定してはいたのにつま先立ちになったときに靴の後ろ部分が空いて足についてこないものは足に合っていない証拠です。よい靴の条件は
①足をしっかりと固定できるヒモ靴もしくは面で覆ってくれるマジックテープの靴
②つま先に足指が伸びるスペースが8~12ミリ程度ある
③4歳ころまでは足首までの深さがあるハイカットが良い
④かかと部分が固く押してもつぶれないもの
⑤靴底がつま先側1/3のあたりで曲がるもの
自分で脱ぎ履きしやすい靴を選びがちですが、早く履くことよりもきちんと履くことを習慣づけることが大切です。履くときはかかとを合わせベルトでしっかり締めましょう。楽に履ける靴ではなく、履いているときに楽な靴がいいです。冬靴でも見方は一緒で、長くつは足指が固定されず泳ぎやすいために大き目はNGです。先生はマジックテープかゴアテックスのヒモ靴を勧めていましたが、ハードル高めですね。うちの子はTPO関係なく年中長くつLOVEなのでまずは身近なところから足改革をしていかないと...先は長そうですが未来ある子どもの足大事にしていきたいです。

たま助産院 武石万里子
たま助産院 武石万里子
2017.12.01
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