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子育てコラム

「めんちょこ」の赤ちゃんたちとともに!

みなさまこんにちは!初めて書かせていただきます。秋田市内で働く小児科医です。

今日は、自分の病院で行っている取り組みについて書かせていただきます。
「めんちょこ」って男鹿の方ならわかりますよね。かわいい(目に入れても痛くないほどかわいい)などから来ている言葉でしょうか。
自分はそんな「めんちょこ」な赤ちゃんを預かるNICUというところで働いています。NICUとは新生児集中治療室を意味する英語の略です。
一昔まえは「NICU」って言っても...???だった、とおもいますが、最近は、テレビドラマとかを通してすこし有名になった気がします。

ご家族にとって、ここはとても敷居が高い場所だろうな、と思っています。だって赤ちゃんは何重ものとびら、そして保育器の向こうにいますから。
面会も、ご両親と親しい人などに限られてしまいます。「今日はどうしてるかな?」って、ご両親は我が子なのにそんな気持ちで面会に来ているのでは?って想像しています。

頑張った赤ちゃんたちは大きくなってご家族のもとへ退院してそれで終わりではありません。赤ちゃんたちにとっては人生のスタートを切ったばかり、ご家族にとっても新しい「家族」が今始まったばかりです。NICUは、たくさんの「めんちょこ」なお子さんがいて、赤ちゃんをまんなかにして、誕生と成長、みんなの「これまで」と「これから」が交差する交差点のような場所なのだと思っています。
そんな赤ちゃんとご家族のために、NICU卒業生の集まり「めんちょこの会」を立ち上げ、院内でささやかな会を2年前よりやっと始めることができました。心理士を中心としたスタッフはボランティアで参加し、ご家族や「めんちょこ」な赤ちゃんたちの交流の場になればと、少しずつ試行錯誤しながら会を育てていきたいと思っています。
会の目的は、
1 卒業生同士の出会いの場
2 同じような体験を持つ者同士のピア(仲間)サポートの促進
3 お子さんの発達や育児を支援すること
です。
内容は、
1 子ども理解に役立つ勉強タイム
2 発達を促したり親子の触れ合いの機会となるような遊びタイム
3 スタッフに相談したり家族同士の交流のきっかけとなるようなおしゃべりタイム
からなり、2時間くらいで午後に年3回行っています。

次回は3月28日に行う予定です(興味のある方は、秋田赤十字病院のホームページをご覧ください)。
くわしい様子は、また機会があればここでお話させていただければと思います。

あきた母乳育児をささえる会副会長 新井浩和
あきた母乳育児をささえる会副会長 新井浩和
2019.03.01
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