子育てコラム

僕らの20日間戦争 ~育児休業を取得したお父さんの体験記~

もうすぐ1歳‼妻の育休が終わる...今度は、自分が息子と育休を過ごしてみよう!1日をどんな風に過ごそうかな?何をしようかな?なんて考えていた...
1週間は、妻が一緒にいたが、保育園の入園前健康診断や説明、病院受診であっという間に過ぎ、2人だけの生活という名の戦争がすぐに始まった。

1歳の誕生日を迎えた次の日、予防接種ができるから、2人で受けに行くように妻から指令がでる。チャイルドシートにご機嫌に乗ってくれれば、楽しいドライブの始まりである。それでいて寝てくれれば静かなひと時で運転に集中できる。しかし、抱っこから離れるのが嫌なのか、泣いてチャイルドシートに座らなかったり、運転席に行きたがったり、予防接種の問診票やら母子手帳も持たされ、荷物も多いうえに、動きたい息子を抱っこしての受診は楽しいドライブとは程遠い。更に息子は、冬に生まれたので、防寒着を着せたり脱がせたり、雪が降っていると駐車場まで移動することが一人の時の3倍の時間と能力を要する。そして、離乳食を出先で食べさせることは、ハードルが高すぎる。何としても、11時までに帰り、離乳食を食べさせないと、帰りの車の中は、ここは戦場かと思うくらいの息子の鳴き声が響き渡る。

妻が仕事に行くためには、朝7時には出る。帰ってくるのは6時過ぎ。それまでの11時間は、息子と二人だけで全て乗り越えなくてはいけない...母乳で育った息子は、離乳食が3回食になっても朝、妻が仕事に行くまで母乳を欲しがり、寝る前も母乳を飲んで安心したように寝る。妻がいない11時間は、離乳食と赤ちゃん用麦茶やおやつで空腹をしのぐ。空腹だと遊ぶことも寝ることもできない。なんとしても上手に食べさせないと、飲んでもらわないと、と考えていた...

育休から2週間が過ぎたころ、だんだん要領をつかんできた。お風呂の準備は、機嫌のいい3時から始まる。お風呂上りに着る服やオムツを準備し、お風呂の蓋を閉め、あとはスイッチを押すだけにしておく。お風呂に入れようと思ってから準備すると抱っこしていたり、ぐずっていたりで思うように進まない。であれば、時間に合わせるのではなく、息子のタイミングにスケジュールを合わせていく。息子が今、食べたい、寝たい、お風呂に入りたいという気持ちをキャッチするタイミングをつかめてくると、育休が軌道に乗ってきた。自分が育休を取った1歳前後の3週間は、言葉では上手に表現できない子どもの要求をキャッチできるか、柔軟に対応できるか、その時自分はどうするか、息子に向き合えた時間であった。大抵のことは、ふたりでも何とかなる。こんなにもふたりだけで過ごす時間はこの先、何回あるだろうか、育休が終わると思うと淋しくなると同時に、育児がこれほど過酷なものなのかと思った。
妻は育休の間、安心して仕事ができた。子どもとふたりで過ごす時間を作ってくれて妻が育休中に感じた思いを体験してくれて嬉しかったと言ってくれた。

最後に、3週間の育休を取らせたくれた職場、同僚に感謝し、この考え方を教えてくれた息子にも感謝しています。また、何かあった時には、男鹿には「おがっこネウボラ」という場所があるという安心感があり、育休を取ろうと思えたのかもしれない。
育休を取って、予め準備すること、言葉で上手に表現できない要求の裏にどんなものがあるか、柔軟に対応できるか、どう考え、どう行動するかを、ひとりで判断しひとりで対処する責任の重さを感じた育休は仕事においても重要なことであった。今後も息子の成長を通じ、自分も成長する親でありたい。

今後も、可能な限り男性職員にも、子どもとふたりで過ごす育休を取得できる環境であってほしい。そして、育児で経験する采配、対処、準備から後片付けまで責任をもって行動することは仕事でも大切なことと実感している。

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