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子育てコラム

産後デイサービスを体験してきました

私事ですが、4月29日第三子となる女の子を出産しました。

職業柄慣れているでしょなんて言われますが、三人目を産むなんて私にとって初めてのことですから慣れるってことはあり得ません。お産自体6年ぶりで、コロナ禍なので大荷物を一人で抱えて救急外来から入院しました。1人目のお産は20時間、2人目のお産は6時間、3人目は...6時間でしたが、体感では30分でした。

コロナ禍のため入院してから孤独になるかと思いきや、韓ドラを見たり、陣痛をタイムラインにアップしたり、我ながらアクティブに過ごしていました。波はだんだん大きくなり、ついに自分の腰をテニスボールで擦って意識をほかに向けないと過ごせなくなってきました。

私のバースプランは「コロナ禍で立ち合いができないので、出産動画を撮って家族みんなで見たい」でした。病院からは撮影は可能ですが、対応できる人員がいるかはその時になってみないとわからないということでした。私は夕方のお産で、スタッフは足りないかもしれないので、YouTuberのように自分で三脚のついたスマホを持って分娩室に入りました。

この時点で子宮口全開大で、ヒーヒー言いながら分娩台に登りつつ動画も撮るという一人二役をこなしていました。その姿を見たスタッフの方が撮影を代わってくださり、私は産むことに専念できました。

不思議なことに出産動画が一生残るかと思うと、悪態をついている姿は残せないなと頭をよぎり、叫ぶこともなく理想的な呼吸法で出産までたどり着けました。

傷もほとんどなく、分娩室で食べ損ねた夕食を食べるほど元気で出産を終えました。

そこから3人目の育児が始まりました。

家に帰ってきたのがゴールデンウィーク初日で、農家にとって忙しい時期の一つ。

ご飯は作るから!と断言していた旦那は、退院日にオール冷凍食品の夕食をチンしてくれたのを最後に一度も作っていません→コラ‼

退院して数日の赤子を連れてスーパーに行くって覚悟を決めた一大イベントなんですよね。

そしてスーパーに行くと、たくさんの諸先輩に囲まれて一気に平均年齢が70くらいに跳ね上がり、何を買いに来たのか忘れる始末。惣菜のおかげで乗り越えられました。

ちょうど生後1ヶ月くらいの時に私の41歳の誕生日がありました。今年は休養が欲しいと思い、産後ケア施設行きを自分にプレゼントしました。

秋田には産後ケア施設があまりないのですが、今回お邪魔したのは秋田市手形にある「子ども子育て応援ハウスGrowing up」です。電話やメールで予約できます。

行くにあたって懸念したのが、大潟村からの往復2時間の道のり。もちろん運転手は私しかいないし、産後初の長距離ドライブなのでそこが心配でした。

でも行くなら今しかないなと思い、予約して当日を迎えました。

私の予約したフルタイムコースは1日限定2組で9時から16時でしたが、子どもの迎えもあり15時には帰る旨を伝えておきました。

場所も閑静な住宅街の中にあり、リラックスできる環境に胸高鳴りました。

まずは①チェックイン

1日の流れや、赤ちゃんに着せる服選び、自分のパジャマを選びます。そしてアロマトリートメントもオプションでつけていたので、時間などを決めて二階の部屋へ。赤ちゃんは一階で助産師、看護師の資格を持つスタッフが見てくれています。

②母乳ケア

部屋で着替えが終わると、助産師による母乳ケアをうけます。もちろんピンク色の母乳育児相談券も使用可能です。

③入浴

おっぱいの状態を見てもらい一休みすると、今度は入浴タイムになります。希望のアロマオイルをブレンドしてもらい、一人でゆっくり風呂に浸かる事ができます。もちろん洗面道具やタオルもあるので手ぶらでOK。
ドライヤーの音を聞きつけてスタッフが冷たい水を洗面所まで届けてくれます。

④休息・睡眠

そこからお昼ご飯までの1時間弱は部屋で過ごすのですが、休み方を忘れてしまったのか、仕事道具や漫画を持ってきてしまい、結局休む事が無理な性分だとわかりました。
この時間は休んでもいいし、ゆっくりスマホみてもいいし、その人の1番過ごしたいスタイルでいいかと思います。

⑤昼食

お昼ご飯はこの日はタコライスに切り干し大根の茗荷和え、かぼちゃの塩バター煮など和洋折衷。今すぐに真似したくなるような美味しいごはんが並んでいます.ご飯食べながら泣けちゃうくらい心身へと染み込んでいきました。目の前で調理スタッフが作っていて、なんの調味料なのか、どうやって煮るのかなど聞けるのもポイント高いですよね。
ちなみにここでは離乳食教室もやっており、大好評だそうです。私も時期が来たら参加しようと思っています。

⑥アロマトリートメント

午後からはアロマトリートメント。みなさんレポを楽しみにしてくださっているかもしれませんが、申し訳ありません。美味しい食事にアロマの香りでまんまと1時間ほど寝てしまいました。オプション料3300円でぐっすり寝たと思えば安いものです。それができそうでできないのが産後ですからね。

⑦育児相談

特に相談はなかったのですが、大人と話す機会がグッと減る産後はおしゃべりするだけでリフレッシュになります。この頃、赤ちゃんは沐浴してもらいます。家に帰って沐浴の作業が一つないだけでも気持ちが軽いです。

⑧ティータイム

この日は手作りおやつでした。ご飯もおやつも優しい味でゆっくり食べられるというのが何よりのごちそうでした。食べたらお会計になります。

いくらだと思います?すぐに値段を聞きたがるおばちゃんですみません。(値段は変更する可能性もありますが)

でも他の施設でこんな値段見たことありません。昼食付きフルコースで4400円。

母乳育児相談券を使えば2200円引かれて2200円。

アロマトリートメントはプラス3300円。

施設もスタッフもランチも最高です。もっと早く来ればよかったと心から思いました。産後すぐって遠出をする事は勇気がいりますよね。私も当日まで往復の車中泣かないかな、運転大丈夫かなと悩んでいました。

欲を言えば送迎サービスをしてくれて、ドアTOドアで施設に行けたらもっと行きやすいかなと思いました。

お住いによっては各自治体が設定したお値段で利用できるので、市役所などにご確認ください。

ちなみに私も産後ケアを承っております。産後のからだを休めたい、おっぱいを見てほしい、沐浴をやってほしい、などお母さんのお家に伺うタイプの産後ケアですので、出かけるのはちょっと...という方はまずはご一報ください。

赤ちゃんとママの育児というのはいつも初めてのことの連続です。初めての育児だろうと3人目の育児であろうと同じ事はありません。助産師なんて肩書だけで、夕方にはぐったりして遠い目になりますし、なんで泣いているのかわからないこと多々あります。だからこそわたしはすべてのママたちの応援団でありたいと思っています。使える資源はどんどん活用して地域のみんなで育児をしていきましょう。

たま助産院 武石万里子
たま助産院 武石万里子
2021.08.30
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